青森氏は本学学友会報道部の敏腕編集長として名を馳せる人物であり、今までに孫悟空氏やシヴァ神氏などに取材をした経験を持つ。今回その功績が認められ、編集長と兼任という形で総長に任命された。
「つばめビジョン」は本学の5年後のあるべき姿とその実現の柱となる施策や工程表を示したものた。「つばめビジョン」は必ずしも網羅的ではなく、青森氏の思想に基づいて重点を絞った内容となっている。具体的には「研究第一」「東京ヤクルトスワローズ」を念頭においた二つのビジョンから構成されている。
●研究第一
本学は開学以来の「研究第一」の伝統の下で世界最高水準の研究を実践してきた。青森氏は学生をさらに研究に没頭させるために、研究に不必要な要素である恋愛を排除する。「リアジュウヘイト」と称した政策を実施し、クリスマス、バレンタインデー、ホワイトデーを大学内で廃止し、恋人がいる学生には必要単位数を2倍にする罰則を設ける。逆に「イカトン」と呼ばれる本学学生に対しては、チェックシャツの無料提供や「イカトン専用車両」(こちらを参照)などの優遇措置を講ずる。
●東京ヤクルトスワローズ
青森氏は東京ヤクルトスワローズ(以下ヤクルト)の大ファンで、期末考査を休んでまで神宮球場へ野球を観に行ったという逸話は有名だ。今回青森氏は本学の理念にプロ野球を組み込むという大胆な改革を実施する。
第1の変更点としてロゴマークが挙げられる。現在用いられている「萩」をモチーフとした紫色のマークを、ヤクルトのマスコットキャラクターである「つば九郎」のマークに変更する。第2の変更点として学食が挙げられる。各学食に設置されているウォーターサーバーは全てヤクルトサーバーに変更される。またヤクルトがデイゲームで勝利した際には学食・生協のすべての商品が半値となる。ただしヤクルトがデイゲームで負けた際には商品の値段は2倍となる。
当然学生は皆ヤクルトファンでなくてはならない。万が一他球団のファンであることが発覚した場合にはこれまでに取得した全単位が無効となるばかりか、停学、退学処分にまで至る可能性がある。この改革について思想の自由に反するのではないかという批判が噴出しているが、青森氏は「ヤクルトが勝てばよかろうなのだァァァァ!!」と批判を寄せ付けない。
「つばめビジョン」は内容が奇抜かつ過激であるため、本学学生に大きな波紋が広がっている。本学学生でヤクルトファンの諏訪ローズさん(工・1)は「最高の改革。在学中にぜひ実施してもらいたい」と顔をほころばせた。一方で楽天ファンの井伊愚瑠須さん(経・2)は「絶対に許さない。顔も見たくない」と語気を荒げた。
0 件のコメント:
コメントを投稿