【2020年掲載】川内南キャンパスに学食増設 ～研究熱心な学生の声に応えて～

　今月1日、本学川内南キャンパス文科系総合講義棟1階に新たな学食「Schwarz Labor」が開店した。南キャンパス唯一の食堂である文系食堂の混雑を解消するための措置として、東北大学生活協同組合食堂本部が学食の増設を決めた。店舗名は24時間明かりの消えない研究室や同店舗の商品のラインナップを、一部のドイツ語を履修している学生がからかって呼び始めたものがそのまま正式名称として採用された。

　「Schwarz Labor」は「研究しながらでも取れる食事」をコンセプトに据えており、サンドイッチやおにぎりなど、片手で簡単に取れる食事をメニューの中心に据えている。文系食堂をよく利用する学生たちから、「研究が忙しくて落ち着いてご飯を食べている暇がない」や「川内北キャンパスのbush clover cafeのようにテイクアウトのできるものがほしい」との声が寄せられたことが理由でこのようなラインナップとなっている。

　また、この店舗に限ってのみレッドブルやモンスターエナジーなどのエナジードリンク類をミールカードで購入することができる。こちらは、睡眠時間を削ってまで研究に打ち込もうとする勤勉な学生たちを応援する、生協職員の温かな心の表れだ。

　新たな食堂の解説を受けて文系学生からは「これであまり並ばずに食事をとれるようになると思うと、とてもうれしい」との声が上がる。一方で、南キャンパスをほとんど使用しない理系学生からは「文系だけが主に使うキャンパスでエナジードリンクをミールカードで購入できるのはずるい。青葉山にこそそのような店舗が必要なのではないか」と疑問を呈している。これを受けて本学生協食堂運営部は、南キャンパスでのエナジードリンクの需要が高ければ、青葉山キャンパスや星陵キャンパスにも同様の店舗を増設する姿勢を示した。

　新たに開店した食堂「Schwarz Labor」は、今後どのように利用されていくのか、また店舗拡大などの措置が取られるのかなど、さまざまな注目が集まっている。新入生の皆さんもぜひ積極的に利用してほしい。