2019年4月4日木曜日

【2019年掲載】数学科 川内へ移転 ~新研究室をプレハブへ~

 2月30日に行われた総長定例記者会見において、現在本学青葉山北キャンパスにある数学系研究棟が川内南キャンパスの川内萩ホール前に移転されることが発表された。移転時期は今のところ未定だが、今秋以降になる見込みだ。



 数学系研究棟では、本学理学部数学科と本学大学院理学研究科数学専攻の講義が行われている。数学科に所属する学生は、ほとんどの理系1年次学生の必修科目である「自然科学総合実験」が選択科目となっており、昨年度もほとんどの学生が履修していない。また理系学生のみならず文系学生からも、古くから「数学科は哲学科だ」「文学部数学科」などと揶揄されている。こうした状況から、総長は「大がかりな実験設備も必要がなく、文学部と同一視される以上、川内南キャンパスに移転しても何ら支障はないのではないか」と移転に踏み切った理由を説明した。

 今回の移転では、移設費用を抑えるため、萩ホール前に2階建てプレハブを6棟建設する方向で調整している。総長は会見で「研究室を配置するだけで精一杯。講義は川内北キャンパスの講義棟や文科系総合講義棟などを使用することになるだろう」と話した。

 この移転について、数学科のある学生は「わざわざ山登りをしなくて済むのはいい。万が一落単しても再履が楽になるから落単し放題!」と移転を歓迎。一方で、理学研究科の甲斐関岳(かいせき・がく)教授は、「川内への移転は大歓迎だが、研究室がプレハブになるのはいかがなものか。教育学部と入れ替えにしてほしい」と述べた。

 なお、現在の数学系研究棟は、すべて理学部・理学研究科学生専用の休憩所となり、各部屋にテレビとベッドが配備される予定だ。その費用については、3階の図書館の蔵書をネットオークションで売却して賄うことが検討されている。

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