2020年4月10日金曜日

【2020年度掲載・秒撮】日本三景・松島 ~美しい島々と廃墟~

 青い海を数々の島、橋、廃墟などが彩る絶景、松島。伊達政宗がその絶景ゆえに歌を詠み、歌川広重がその壮観さゆえに絵を描いたほどの景色が、今でもなお広がっている。

 松島の絶景は、JR仙石線の松島海岸駅を降りた瞬間から見渡せる。青い海、白い遊覧船、緑の島々、そしてかつて存在した「トウホクダイガク」の廃墟群。ひときわ目を引くのがトウホクダイガクの廃墟で、青葉山での地下核実験によって建物を爆発し、松島に飛来したと伝えられている。

 現地の人々は、このトウホクダイガクの廃墟が物語るかつての栄光、地下核実験の被害や残酷さを後世に語り継ぐべく、廃墟群を撤去せず景観の一部として残した。そしてトウホクダイガクがこけむした緑の島群となっている今でも人々はそれを維持し、畏敬の念を抱いている。それは彼らをたたえ、たかり屋バショウ=マツオが「松島や ああ松島や 松島や」と一句残したほどであった。

 絶景とは裏腹に今なお教訓を語り続ける多島海、松島。川内キャンパスから歩いて8時間、仙台から気軽に行けるおすすめの観光スポットである。

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【2020年度掲載・秒撮】日本三景・松島 ~美しい島々と廃墟~

 青い海を数々の島、橋、廃墟などが彩る絶景、松島。伊達政宗がその絶景ゆえに歌を詠み、歌川広重がその壮観さゆえに絵を描いたほどの景色が、今でもなお広がっている。