本学報道部編集長Hが国外へ逃亡したことが分かった。逃亡先はHが幼少期を過ごしたタイ・バンコクとみられる。Hは部の経費を盗んだ疑いがあり、部内から厳しい非難を浴びていた。
目撃者の証言を総合すると、Hは先月31日夜に関西国際空港からバンコクに向かう飛行機に搭乗したとみられる。部室のパソコンのブラウザに「バンコク おすすめ」「逃亡 楽器ケース」などの検索履歴が残されており、これらは逃亡計画を練った痕跡とみられる。同日までには複数の部員が部室に出入りしていたが、Hが部室に出入りする場面を見たり、部室でHと居合わせたりした部員はいなかった。ある部員は、Hがフルート経験者であることから「フルートのケースに隠れて逃げたのかもしれない」と話す。
Hが逃亡した理由として新歓企画をめぐる疑惑が挙げられる。Hは新入生を多く呼び込もうと、「入学祝いキャンペーン」と「報道部桜を見る会」を企画した。「入学祝い」はHのツイッターアカウントをフォローし、特定のツイートをリツイートした新入生から抽選で1千人に1千万円を贈るというもの。「桜」は現役部員や新入生、OB・OG、Hの親しい友人を呼ぶという催しだった。「入学祝い」のために100億円、「桜」でふるまう桜や飲料のために320万円がそれぞれ部の口座から下ろされていた。
だが、Hのアカウントが非公開になっていること、Hにはそもそも友人が少ないことから、企画が本当に実施されるのかについて不審に思った部員がHを追及した。すると、Hは「あっ、あっ」と言いよどんでその場から逃走。その後部員の前に姿を見せていない。
部は先月25日に会議を開き、Hに説明を求めることを決定した。会議では部員から「今回の件は、泥酔して路上で相撲を取り始めたり、前転をしたりする先代編集長Iの行動とは比べ物にならないくらい重大な案件」と厳しい声が上がった。
部員から説明責任を果たすよう求められたHは、LINEを通じて「今のままではいけない。だからこそ、今のままではいけないと思う」と発言し、いったんは説明する意向を示していた。その後、「(菓子や飲み物は)口にしていない」、「仮に口にしていたとしても、飲食したという認識はなく、食べたという認識だった」とメッセージを送信し、「桜」に関する疑惑を再び否定し始めた。
編集長が国外逃亡するという非常事態に副編集長Sは、「本学唯一にして最大の公認メディアとして示しがつかない。全学に周知することがないようにしたい」と困惑の表情を浮かべた。そのうえで「後輩たちは不安よな。副編集長、動きます」と話し、Hの帰国と疑惑の解明に全力を挙げる意向を示した。
東北大学学友会報道部発行の「東北大学新聞 入学お祝い号」4面のエイプリルフール記事をまとめた特設ページです。 ※当記事に書かれている内容は全くの虚構であり、実在する人物・団体等とは一切関係ございません。 また、当記事により発生した損害等について、学友会報道部は一切の責任を負いかねます。
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