今年度、本学にノープレブレム博士(以下、博士)が来訪することが判明した。博士は単位医学を専攻しており、かのスポーツ医学の権威、ダ〇ジョーブ博士の友人だ。来訪の理由は、単位に苦しむ学生を救うため、とのこと。博士によれば、なんと履修した全ての単位をAAにすることも可能だという。しかし、誰もが博士に救ってもらえるわけではない。奇跡を得るにはそれ相応の対価が必要なのだ。ここでは、単位取得のメカニズムを探っていくことにしよう。
まず、博士に出会う必要がある。如何に博士の助けが必要であろうと、博士とコンタクトをとらなければ意味がない。しかし博士は携帯電話などを持っておらず、連絡手段は存在しない。よって直接会う以外ないのである。各セメスターの終盤、8月の第1週と第2週もしくは2月の第3週か第4週に本学敷地内をうろついてみよう。運がよければ博士に出会うことができるだろう。博士は常に助手として、紫色の装束で覆った、「ケトー君」とよばれる謎の生物を連れている。もし連れていなければその博士は偽物であるかもしれない。他の教授の可能性もあるので失礼のないように対応しよう。
無事に博士のラボに行くことができれば、何をして欲しいか聞かれるので、「もっと良い単位が欲しい」と頼んでみよう。成功率が低い、危険であるなどと忠告されるが、「それでも単位が欲しい」と強い気持ちを持って答えよう。これで手術が行われるが、あなたができることは祈るのみである。
手術が終わると、博士と出会った場所に強制的にもどされる。あなたの博士に関する記憶は全て消えるが、約30%の確率であなたの単位は全てAAになる。すぐに確認して見よう。もし、全ての単位がDになっていれば、手術は失敗である。その場合、残念そうな顔をした博士の顔があなたの脳裏に顔がよぎり、こう言うだろう。「科学ノ発展ニ犠牲ハツキモノデース」。
博士の来訪が、どのように学生に影響を及ぼすのかは定かではない。しかし、普段から勉強をすることに越したことはないのである。博士に頼る前に、まずは教授に土下座をするなり再試験を頼んでみるなり自分なりの努力をしてみよう。あなたの努力が実を結ぶことを報道部一同は願っている。
東北大学学友会報道部発行の「東北大学新聞 入学お祝い号」4面のエイプリルフール記事をまとめた特設ページです。 ※当記事に書かれている内容は全くの虚構であり、実在する人物・団体等とは一切関係ございません。 また、当記事により発生した損害等について、学友会報道部は一切の責任を負いかねます。
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